燃料・潤滑剤
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建設機械施工技士検定テキストもくじ
燃料
概要
燃料油や一般の潤滑油は消防法で、危険物第四類「引火性液体」に分類され、さらに引火点により第一から第四石油類に区分される。
指定量以上の危険物の貯蔵や取扱いは、消防法の規制を受ける。
危険物第四類の区分
区分 | 引火点(℃) | 該当品 | 指定数量(ℓ) |
---|---|---|---|
第一石油類 | 21未満(低い引火しやすい) | ガソリン | 200 |
第二石油類 | 21以上~70未満Gより高い) | 灯油、軽油 | ( ) |
※消防法で軽油は第二石油類に区分され、1,000ℓ以上の貯蔵や取扱いは規制を受ける。
ガソリン
ガソリンの性質がある。
①常温で容易に揮発し、引火し易い。
②無色透明で、密度は0.72~0.78である。
③発熱量は、1kg当り42,300~50,300kJ(10,100~12,000kcal)である。
④( )性を示す値としてオクタン価が使用されており、高いほど自然着火しにくい。レギュラーガソリン(JIS2号)のオクタン価は89~92、プレミアムガソリン(JIS1号)は97~100である。なお、オクタン価は発熱量とは関係がない。
軽 油
ディーゼルエンジンでは、空気を高圧に圧縮して高温にして、軽油を高圧噴射して自然着火させている。( )性はいらないので高粘度の石油が使用されるため、低温時の流動性が重要な性質となる。
軽油の主要JIS規格
試験項目 | 種類 | ||||
---|---|---|---|---|---|
特1号 | 1号 | 2号 | 3号 | 特3号 | |
引火点 ℃ | 50以上 | 50以上 | 50以上 | 45以上 | 45以上 |
流動点 ℃ | +5以下 | -2.5以下 | -7.5以下 | -20以下 | -30以下 |
目詰まり点 ℃ | - | -1以下 | -5以下 | -12以下 | -19以下 |
①軽油は、JIS規格において流動点や目詰まりなどの低温特性により、5種類に分類されている。 数字が上がるほど寒冷地
流動点とは流動性を維持できる限界温度
目詰まり点とは軽油ワックス分が燃料フィルタをつまらす温度
軽油は、始動時の温度が目詰まり点以上の種別から選定する。
※始動時の周囲温度より目詰まり点が高い軽油を燃料とすると、エンジンが始動しなくなる。
②密度は0.81~0.87、引火点は46℃以上。
③発熱量は、1kg当り46,100kJ(11,000kcal)で、発火点は300℃以下。
④着火性を示す値として「 ( )価」が使用されている。( )価が高いほど着火し易く、エンジンの始動が容易でノッキングの発生が少ない。一般の軽油の( )価は45~55であるが、( )価が40以下になると、低温時の始動性が悪く白煙を発生する。
⑤硫黄分は、ディーゼルエンジンの排気ガス規制に対応するため、1997年からは0.05%以下、2004年からは0.005%以下、2007年からは0.001%(10ppm)以下へと段階的に低減されてきた。
※( )中の硫黄分が少ないと、排出ガス中の微粒子減少し、エンジン腐食も低減し、排出ガス規制にも対応。
オクタン価 ガソリン
セタン価 軽 油
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潤滑剤
概要
潤滑剤には、エンジンオイルなどの液状の潤滑油と、グリースなどの半固体潤滑剤がある
潤滑剤の機能
潤滑剤の機能 | 内容 |
---|---|
①摩擦低減作用 | ( )を減らし、熱、エネルギー損失を防ぐ。 |
②摩擦防止作用 | ( )を防止し、機械の寿命を延ばす。 |
③冷却作用 | 接触面で発生した( )熱を吸収して運び去る。 |
④洗浄作用 | ( )や汚れを油中に分散させて、洗い流す。 |
⑤防錆防食作用 | ( )面の錆や腐食を防ぐ。 |
潤滑油の成分
潤滑油は、石油系ベースオイル(基油)に各種の添加剤を配合して用途別の油種が作られる。合成油や植物油などのベースオイルは、いずれも高価なため一般的ではない。
添加剤が配合された潤滑油は、次のような性質を持つ。
①&deco(red,,){酸化、劣化しにくい。};
②強靭な油膜を形成する。
③低温~高温まで温度による粘土変化が少ない。。
④流動点が低い。
⑤遊離の酸、硫黄などの不純物が少なく、金属を腐食させない。
⑥気泡が生じにくい。
グリスの硬さ→ちょう度 (大きい 柔らかい)
エンジンオイル
Wが付いたものは冬季(Winter)用の意味
0W~5Wは極寒地用であり、日本国内では10W~15Wが一般的
夏季用のオイルは20~60まであり、国内では30~40が一般的
最近は、夏冬通して使用できる10W-30や15W-40のマルチグレードオイルが普及している。
※粘度グレード10W-30のエンジンオイルを使用できる外気温は-20℃~+40℃である。
ギヤオイル
ギヤオイルの粘度グレードは
冬季用は75W~80W、夏季用は90が一般的
夏冬通して使用できるマルチグレードギヤオイル(75W-90など)もある。
ギヤオイルの品質分類は、GL-1からGL-5まで5区分あり、GL-5が最も極圧性(高負荷対応)が高い。
ギヤオイルの品質分類
低負荷 | GL-1 | 無添加油 |
---|---|---|
↑ | GL-2 | 自動車用ウォームギヤ用 |
GL-3 | マニュアル・トランスミッション油 | |
↓ | GL-4 | ハイポイドギヤ用 |
高負荷 | GL-5 | 高負荷ハイポイドギヤ用 |
作動油
作動油は、選定は粘度を第一に考える。
作動油は温度変化による( )変化の少ない(高粘度指数)作業油が望ましい。
作業油の粘度分類は、40℃におけるISO粘度分類があり、温度による粘度変化の少ない(高粘度指数)作動油を使用する。
グリース
グリースは、潤滑油にリチウム石けんなどの増ちょう剤を20%程度加えて半固体状にしたもの。増ちょう剤と呼ばれる長い石けん分子の隙間に、潤滑油がスポンジが水を吸収した状態となっているが、荷重や回転が加わると潤滑油がにじみだして潤滑する。
グリースの硬さはちょう度で示され、数字が大きいほど柔らかい。
ブレーキ液と不凍液
ブレーキ液
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